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コラム
フィラリア症 犬/猫/フェレット 予防 2012.03.31.

犬糸状虫症(フィラリア症)は、そうめん状の寄生虫(一丁前に性別があり仔虫を作る)が心臓(肺動脈)に寄生することにより、様々な臓器障害(心臓、肺、肝臓、腎臓など 重要な臓器ほとんどですね)最終的には死に至る病気です(症状の出た時点での治療はより困難であり、致命的)。猫/フェレットにも認められ、突然死の原因の一つと考えられています。

感染ルート/サイクル

感染犬の血液中の仔虫が蚊の吸血と同時に蚊の体内に移行。蚊の体内で成長、感染能力獲得。

正常犬への蚊の吸血と同時に犬の体内へ移行。犬の体内で成長。

血管内に進入し、心臓(肺動脈)に成虫となって寄生(この間約5〜7ヶ月)。

雄と雌がそろえばせっせと仔虫を製造(他にすることありませんので・・・たぶん)→①へ戻る

症状(咳、疲れやすい、痩せてくる、貧血、腹水、多臓器不全 etc)

フィラリアが血液の流れ道を塞ぎますが、感染初期の心臓は元気であるため、予備能力で頑張ることで血液の流れは大きく変化しない。つまり症状はほとんどない。

フィラリアの刺激により血管が狭くなってくる(元には戻らない)→血液の流れが悪くなりさらに心臓に負荷がかかる。

心臓の疲労の結果、心不全(元には戻らない)。多臓器にわたり障害(治療困難)。←主にこの段階で来院される場合が多い。

急性症状(血色素尿→オレンジ〜濃い茶色の尿、呼吸困難、虚脱→ぐったり etc)

いつ起こるか予測不能です。肺動脈、心臓に寄生しているフィラリアが三尖弁(血液を効率よく送り出すための心臓内部の扉)に突然絡みつく。弁が閉まらなくなり、肺、全身に血液を送れなくなる。基本的に重体です。

治療(フィラリア成虫の駆除/どの方法でも高い治療リスク、コストを伴います)

薬物による殺滅/薬剤自体の副作用や、死んだ虫が血管に詰まることによる塞栓症のリスク。

外科的摘出/デリケートな部分の手術のリスク、麻酔リスク(各臓器の状態による)。

といった具合に、大きなリスクを伴わない治療は一つもありません。

やっぱり予防


仔虫が体内に入っただろうと仮定し(この時点での検査方法はありません)、仔虫が成長する前に定期的に駆虫していく方法。愛知県では最低限5月〜12月の予防期間が推奨されています。蚊に刺されない方法ではありません。

蚊取り線香や蚊帳では感染の確率は減らせますが、確実ではありません(痒くて発狂しそうになるのは私だけではないはず)。

腫瘍や慢性疾患といった予期できない病気と違い、基本的にほぼ100%予防できる病気です。

狂犬病ワクチンと違い任意(つまり飼い主様の意志)での予防になりますが。ぜひ後悔のない選択をお願いいたします。

※当院では、フィラリア予防前の検査と同時に健康診断をお勧めしております。〜7月末迄

①¥5000+税〜(血球計算+生化学検査+フィラリア検査)外注検査になりますので報告は1週間ほどお時間をいただきます。

②¥8000+税〜(院内検査 即日報告です)