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コラム
尿路結石(腎臓、尿管、膀胱、尿道) 2012.11.13.

久々にやる気が出てきましたので、コラムに手をつけさせていただきます。

今回は尿路結石について。

腎臓、尿管、膀胱、尿道に石が存在することで、様々な病態を示します。

具体的には、無症状〜軽度の違和感、頻尿・血尿症状などの膀胱炎、リスクの高い状態として閉塞による水腎症、排尿困難や感染、それに伴う急性腎不全など多岐にわたります。

治療は症例の緊急度や結石の種類により、内科的にコントロール可能なパターンと、外科的摘出の選択を行う場合があります。特に腎結石、尿管結石は治療のリスク、難易度が上がります。

特に最近多いのがシュウ酸カルシウムという結石です。原因は年齢、代謝異常、食餌や飲水の質などが関与すると考えられていますが、内科的に溶解が困難な種類ですので外科的な摘出が基本となり、代謝異常の可能性のある場合は薬物治療+食餌療法等、原因の特定・排除が困難な場合は食餌療法等により再発予防を行います。

当院の症例です。どちらもシュウ酸カルシウムでした。

case1:

特にこれといった症状はなく、たまに動きがおかしいとのこと。レントゲンを撮るまでは原因不明でした。

おそらく下腹部の一時的な痛みや違和感が症状につながっていたものと思われます。尿検査にて内科的コントロールは難と判断し、外科的摘出を行いました。                           



細かい砂状の結石が存在します。



case2:

たまにおしっこに血が混ざるとのこと。超音波検査、レントゲン検査で結石を確認しました。尿検査にて内科的コントロールは難と判断し、外科的摘出を行いました。

1cm程度の結石が存在し、膀胱に傷をつけていたものと思われます。



身体検査では分からない領域ですので、定期的に超音波検査、レントゲン検査等をお勧めいたします。

また、これからの季節は飲水量の関係で猫の膀胱炎も多くなってくる時期です。結石が原因となる場合も多くありますので、頻尿症状などがあれば大きな問題が発生する前に治療していきましょう。



こんな季節ですね。朝はちょっとむかつきますね。

(小さい人間でごめんなさい)